6mmのコードの事でちょっと考えた事

なんにでもそれがそこに使われているのには理由がある。唯の紐一本に見えても他の物ではダメな理由があるからそれなんです。ツリーイングの道具や手法には一つ一つそれが使われているわけがあるのです。。。                

今冬も東神楽森林公園のウパシの森で、ツリーイング体験を提供している。去年から天気にはいつも恵まれていて、晴れて穏やかな日が多い中開催できている。

 冬にツリーイング体験をしていると、いろいろと夏とは違う問題がでてくる。別に安全性に関わることではなく、なんだかやりずらそう、登りずらそうにしているなと感じる程度ですけど。。。そのうちの一つで、冬になるとフットループに足を掛けずらそうにしている人がとっても多くなる。というのがあって、今まで大した問題でもないんで改善策をちゃんと考えたこともなかったんだけど、暇だったのでちょっと考えてみた。どうでもいいような内容だけど、こんな事でも結構考える事が多かった‥

なぜ冬になるとフットループの扱いがうまくいかないのか。それは、ほぼ服装が原因になります。北海道特有の問題じゃないかな。

昼間でもマイナスの気温の日が続くこの時期は、当然誰しもがモコモコになる程着込んでいます。肌着の上に薄いもの、更にトレーナーやフリースなんかを着てからスキーウェアのような厚手のアウターを着込み、足元はゴツデカイ防寒靴そして雪の侵入を防ぐ為のカバー、手袋も綿などではなくスキーでも使えるようなあったか防水防寒手袋。。。そんな完璧な寒冷地雪遊びスタイルのままツリーイングをしようというのだから、やり辛くて当たり前。例えると、自分が急に太ってお腹が出てしまい、屈むのも苦しくて靴の紐も結べない状態になったような感じだな。そりゃ辛い。何とかしてあげなくては。

上の画像はいつもの普通のフットループ。実際の使い方はロープにぶら下がりながらだけど、似たような感じとして椅子に座って胸の前辺りまで持ち上げて、足もそこまで上げて輪っかに入れるみたいな感じ。持ち上げるとふにゃっとなるし、ゴツイ手袋して靴もごつくて引っ掛かりがあると足が入れずらい。ならば長くして輪っかの形状を保ち、持ちやすい物にしてあげればいいだけではないか。簡単。

輪っかの形状を保てる物何があるかな?例えば、プラスチックの何か(棒状や板状、)とか、木、針金とか、ダンボール、ゴム製品(板状、チューブ、ベルトとかいろいろある)、ホース類、硬い繊維製品(硬いロープとかウェビングみたいのとか)、いっその事フットアセンダー!既製品のフットループとか!うーん…

最初からわかりきったような物だったけど、やはりホースを選択。マイナス40℃でも硬化しないらしいチューブにしてみた。他を選ばなかった理由は、というかツリーイングでお客さん用に使うフットループが何故この6~8mm位のコードなのか?という事を考えると自ずと使えそうな物が限られるから。こんなものでも理由があるんですよね。

簡単に手に入って(値段も)簡単に誰でも作れて簡単にロープに取り付けられるし外せる、軽い、柔らかい、濡れても大丈夫とか、壊れづらいだとか、それはやはりプルージックコードに限りますね。ただ、過去にいろいろなコードを試したけども、硬いものは滑りやすい、安めのアクセサリーコードだと伸びるしコアの飛び出しとかあるし使えない。長さも長すぎても短くても使いずらい。結び方にしても、数あるフリクションヒッチの中でもツリーイングの使い方に良いのは一つ二つだし。ただの足掛け用でも適したものってあるんですよねー。で、逆に言えばこれに当てはまらないものはやっぱりダメ。実際に使うときの状況では、硬いもの重いものは近くのロープで登っている人などにぶつかると危ないし、降ろすときに緩めたり外してもらったりするけど落ちたら危ない。違う素材同士をくっつけるような加工やロープに何か入れ込んでもなぁ…適当な物が思い浮かばないし面倒だし。初めての人でも付け外しができるようにするには難しいかな。それに夏はそんなの要らない。とにかく、扱いずらい物であるという事はリスクにつながるという事でもありますね。ツリーイングの教えるBe safetyじゃないね。

そんなこんなで画像のチューブに。長さは少しずつ変えてみたので実際にお客さんの様子見て確定させようかと。外れにくいように螺旋状に切り込んで、後付けしたり洗うときに外したりもできるように。夏も付けておけば汚れにくくなるかな?  軽いし片手でも輪っかのまま持ち上げられるから、これなら太ってても大丈夫そうだ。

こんな他愛も無い紐一本(一般人からすれば)について考えてみました。

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